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服装について改めて考えてみる(1)ドレスコードと制服


秋葉原で無差別殺人事件を起こした加藤被告はそのWEBの書き込みの中で、自分のブサメンについての愚痴にネット上の女性友人から服装についてアドバイスを貰っている場面がありました。このあと加藤は女性のファッションでの演出のアドバイスに非常に苛立っていました。「服、服、服!また服か!なんで服のことばかりいうのか」というような感じで。

加藤の反応はまあ短絡的ではありますが、私には同情する部分があります。同じような苛立ちを若かりし頃抱いたからです。若い頃は自我が確立する過渡期で自分の容姿などに強くコンプレックスを持ったりします。またその容姿を演出するファッション技術にも得手不得手があるわけですね。これは元々の素養もあれば、学習や興味、育った家庭環境なども影響するでしょう。とにかくファッションというものが得意な人もいれば苦手な人がいるわけです。
なぜ着るものを選ぶだけなのに、難しいのでしょうか?センスの善し悪しだけなのでしょうか?
女装とも関係するので少し考えてみました。
(私はファッション関係については専門的には何も知らないので、間違っていたら教えて下さい)

実際、女装しはじめて洋服を選ぼうと思うとかなり戸惑います。どんな服を選んだらいいのか?どんな服が似合うのか?どんな服がお洒落ななのか?
こういうのって若かりし頃、ファッションに悩んだ頃と同じ感覚だなあと懐かしく思ったりしました。
女装を女性の着ているような可愛い洋服が着たいという動機で始めている方はあまり悩まないかもしれません。
着たいと思っているものを選ぶからです。私などのように漠然と女性に近づいてみたいという動機の場合、ファッションは漠然と男性時の女性に対するおぼろげで貧困なイメージでしかないわけです。

そもそも服ってなんだ?て考えざるを得ないわけですね、哲学的に(笑)
なので服の役割や機能を整理してファッションについて考えてみます。

1.保温
人は体毛が薄いですから身体を守るために服を着ますね。冬は着込み、夏は涼しく。また外傷などから守る役割もあります。これは当たり前。

2.機能
身体を動かしやすいとか、ポケットがたくさんあるとか、フードがあるとか、防水とかそうした物理的な機能ですね。これもまあ、わかりますね。これは仕事着から制服に繋がって行きます。

3.制服
2の機能がある特定の職種や集団に固定化されて強制されると制服になるわけですね。これは、1や2、そしてあとに述べるドレスコードをフォーマット化したものと言えます。この場合強制されるので、その機能や意味などが理解できなくても着なくてはならないわけです。作業着のように機能的に制服になっているものもあれば、警察官のように見るとすぐに警察官とわかるような視覚情報としての制服もありますね。学生服やセーラー服は若い学生であることを発信するのと、協調性や連帯性を教育/強制するもので、これはなかなか特異なものに見えます。

4.ドレスコード
この言葉が適当かわかりませんがある方が女装にもこれを使っていたので便宜的に使います。ドレスコードは狭義にはレストランや遊戯施設、公共施設などの入場の際にそれにふさわしい服装であるか否かの基準のようなものです。この他にも冠婚葬祭や行事などにこのドレスコードが存在します。この服装の基準というものが実はいろんな集団で存在するわけで広い意味でのドレスコードといえます。

5.自己演出、自己表現
私らしさを強調する、あるいは隠すためにとか、可愛く見えるように、かっこ良く見えるように、異性に受けるようにとか若く見えるように、逆に貫禄があるようにとか、自分をいかにみせるかという演出、表現の機能ですね。

今、思いつくのはこの五項目ですが、これらは相互にも関係しています。
制服も狭義には会社の制服とか警察の制服とかはっきりしたものがありますが、ドレスコードが明確なものは制服に限りなく近いのです。葬式の黒服とかは葬式の制服といってもいいわけです。サラリーマンのスーツも制服でしょう。店員は店員らしく、リーマンはリーマンらしくないと困ることが多いわけですね。仕事着は私服でも殆ど制服なわけです。

仕事でなくても、性別、年齢、年収、居住地域などによって暗黙のドレスコードがあって、暗黙の制服化するわけですね。セレブの大人の女性らしいファッションとかいうとある程度、形が限定されて来て、ある種制服化してきます。つまり外部に対して私はこういうものですという情報を発信する制服であり記号性が服にはあるわけです。

ちょっと難しい言い方になってしまいました。簡単にいうと服を着るということは社会的な制服と自己表現の私服があるわけですが、私服の時にもこの社会的な制服の機能がかなり入り込んでいるのです。
実際、私服のときでも自分の好きな服、着たい服という欲望だけで選んでいるでしょうかね?
実は私服の時に好きな服を着ればいい、好きな服を着ているといいながら社会的な制服の部分を無意識に計算しているように見えます。でなければみな同じような洋服を着る「流行」は生まれないはずです。
どうみても制服とは思えないようなファッショナブルな女性の洋服も、「私はこんな女性なんです、こんな女性に見てもらいたいんです」という制服を選んでいる可能性が多いのではないでしょうか?
必ずしも自分の好きな服を着ているのではなく、実はファッションというのは殆ど制服なのではないかとも言えるわけです。

自己表現、自己演出というのは言葉では簡単ですが実は意外と難しいのではないでしょうか?自分がどういう人間か?どういう人間に見られたいか、そのためにはそういう選択をしたら良いかを把握しなければならないのです。それには経験や技術が要ります。女性はおそらく幼いときから母親や同性の友人達からこの経験や技術や情報の交換について学んできているのです。男性は(理由はいろいろ考えられるので省略すますが)そうした蓄積が少なく伝達/教育されてこなかったのではないかと思います。

加藤が苛立ったのは、社会的な制服と自己演出の重複する部分が理解できなかったか、
皆が無意識にしか気づいていないこのファッションの嘘に薄々気づいていたからではないかと思います。

若い頃は冠婚葬祭のドレスコードが面倒でイライラしますね。祝福する気持ちとか悲しむ気持ちと関係ないからです。そういう気持ちを表するための社会的な「制服」であるとは理解できないのですよね。服とは社会的な秩序として着ているということに私も随分あとになって自覚しました。

ということで次に女装についても考えます。ちょっと真面目過ぎ?

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テーマ : 女装 - ジャンル : サブカル

コメント

髪型

Sayanoさん

自毛、いいなぁ。髪型アレンジ自在でうらやましいです。とっても
女性らしい髪形、素敵ですよ。どこから見ても美人さんです。(^^)

No title

みきさま
さっそくのコメント、お褒めくださりありがとうございます。早くてびっくり!
自毛はちょっとだけ自慢。
動機はね、ウイッグ代うかしたかったからだけど…。
そのかわり日常的にはかなり怪しい人です。
写りのいい写真や顔隠した写真で真実を隠しているので嘘をついているような後ろめたい気持ちになります…。
sayanoは想像の世界の存在で見ている方のイメージを壊さないようにします。

管理人のみ閲覧できます

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No title

k様 読んで下さってありがとうございます。秩序が重要な社会ですからね、白い目は地方ほどではないにせよ東京であっても当然あります。k様のようにそれを踏み越える人がいるから少しとはいえ変わっていくんでしょうね。いつもそういう人は少数派で茨の道なのです。

プロフ写真

さやのさん、ひざこぞうのプロフ写真、可愛い。(^^)もうちょっと大きい写真で見たいなぁ!

No title

ひゃあ、画像リクエスト、感激と緊張!ありがとうございます。
面接試験?
拡大に耐えるか、よく見て載せますね。
でもー、みきさんのようなアップは無理無理。
コメントの字面、一瞬見て「ひざこぞう」て誰や?て思いました(^-^)

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