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草の花 福永武彦 ー同性愛の青春純文学



昔、純喫茶というのがありました。喫茶店も死語になりつつありますが、純喫茶は完全に死語ですね。純喫茶はコーヒーなどを飲むお店で、女性や未成年など若い方でも入ってコーヒーが飲める純粋な喫茶店ということです。いまでも田舎や古い商店街に時々見かけます。??意味不明という気もしますが「純」とあえていうからにはお酒を出したりお客の相手をする女性がいたり、違う目的の人が集う不純な喫茶店があったのでしょう。

純粋という言葉も死語ですね。
純文学、純粋芸術、純粋音楽…どこか高尚で難しそうなこれらの言葉は20世紀近代の特徴を表す言葉です。なのでちょっと懐かしい。
でも何かを純粋に突き詰めるということはなくなったわけではないですよね。
純文学という言葉には娯楽ではなく、人間の精神の純粋な本質を追求する小説というニュアンスが感じられます。

自分が、同性愛かも、とか本当は女かもと疑う時、それまで当たり前と思っていた世界がぐらりと揺れて、異性愛や性について何が正しくて何がアブノーマルなのか考えてしまいますね。自分が何者なのかと考えてしまいます。
そんなこと考えずに本能のままにという方ももちろん多いでしょうけど、私がそんなことを始めて思った頃は、同性愛も性転換もかなりアブノーマルな世界で、それについて真面目に取り組んでいるものを見つけるのが難しかったのです。
また同性愛といえば薔薇族という雑誌で見るような今でいうゲイ的でかなり性的なものか少女漫画のボーイズラブのような現実離れした美しい世界で、自分の体験と違うという違和感がありました。

そんな頃出会ったのが「草の花」という福永武彦の小説
ある青年の二つの失恋というか恋愛の挫折を描いていてそのうちの一つが同性との淡い恋です。同性愛の猥雑感が全くなくて逆にそれが違和感があるかもしれませんが、初恋のように始めて人を好きになった時の純粋な高揚と苦悩がよく描かれていると思います。繰り返し読んだ数少ない小説で、純文学というものが実在していた頃の胸キュんの美しい小説です。

同性の相手はノンケの青年なので女装や性転換などはありません。性的な描写もほとんどありません。だから現代の感覚ではちょっと物足りないかも。どちらも真面目に愛していながら結ばれることのできないもどかしさや哀しさに共感して泣いてしまったのを覚えてます。私にも純情な頃があったんです…。

性転換者や女装の小説ってあるんでしょうけど、ノンケの売りセンを描いた比留間久夫さんとか以外、知らないです。大江健三郎の小説にニューハーフが主人公で出て来るのがありますが、まあ大江さんとニューハーフは全く合わなくて、必然性も薄く違和感だけが残りました。あと巨匠三島由紀夫、こちらはゲイ的な世界かな。団鬼六さんのこれは同性愛というよりも男妾のような、いまなら女装子さんに近い存在の登場人物が出て来ます。まあ、この方ですから結構色恋な話です。

女装者や性転換者を真面目に描いたいい小説があったら教えて欲しいです。
ネットの時代になってこういう世間に出にくい内容のリアルな体験が流通しているから、小説として成立しにくいんでしょうね。でも体験談と小説はやはり違うでしょ?


そういえば不純ということばも死語化してますね。純粋という感覚が薄れているんでしょうね。
純粋というのは言葉では魅力的ですが、人間そうそう純粋にはなれないし、純粋という言葉には要注意!かも。
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コメント

純文学

この写真、純女みたいなはじらいが出ていますね。

あ、今の純女さんは、ブラで恥じらわないかw

純文学もたまにはいいですね。

どこの美女?

まぁ、どこの美女のお写真を転載されているのかな?
と思ったらSayanoさんではないですか?驚!・・・(^^;)
大変きれいですよ。これからは画像はすべてSayano
さんで行きましょう。・・・(^^)

No title

なお様この画像はブラ&ショーツセット買って身につけた初の画像なのです。
ぎこちない感じも残っていて、そのせいかもしれません。
撮影は不思議ですが最初のカットが(一番とは限らない)ずいぶんいいことが多いですね。新鮮な気持ちが残るからでしょう。
古い小説は文体や漢字が美しいので好きです。私、文学マニアではないですが本は好きで美しい日本語が生み出す透明感のある感覚が好きですね。
そういえば三島由紀夫がいましたね。三島由紀夫は好きです。

No title

みき様

お褒め預かり、ありがとうございます。美しいアップ画像のミキさんに見られると恥ずかしいです。
携帯の小さい画像なら何とか見せられるレベルです…。カメラで撮ったものもありますがおっさん丸出しの無残な画像も山積み。連載には在庫が足りない…。

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Re: No title

O様
お褒め頂きありがとうございます。まぐれだけでないように頑張ります(笑)
アンブロジオさんは中性的ですね、Aペジックに通じます。

私はGIDとかホルモンバランスがもともと違うとかそういう根拠を求めていたように思います。医者にかかったことはありませんが結局そこまで切迫することも、体が違うというところまで至らずじまいの宙ぶらりんなままです。でもこの頃はそれが自分なのかなと思います。公にはできませんけど。
公に表出しているO様の方が勇気あると思いますよ。

禁色

Sayanoさん、おはようございます。

三島由紀夫といえば、高校生の時に「禁色」をどきどきしながら読んだのを思い出しました。ストーリーはすっかり忘れてしまいましたが、ゲイを描いていましたよね。
あの小説を読んで以来、紫という色になにか特別なものを感じてしまいます。

No title

なおさんのコメントで三島由紀夫についてほんの一部しか知らないことに気がつきました。もう少し改めて読んで見たくなりました。エンターテインメント的には宴のあとが面白かったと記憶してます。

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